きょうはどこへ行こうか

ばるすーでGO!

脇田温泉 湯乃禅の里(福岡県宮若市)

 本日は冬の晴天の中、職場の仲間である〝イキリのK〟*1こと後輩Kとともにプチツーリングに出かけます。彼は昨秋、自動二輪中型免許を取得し、ほどなくヤマハ逆輸入車を新車で購入。そろそろ慣れてきたのでどこか近場を走ろうという話になり、試走を兼ねて日帰り温泉に行くことに。
 温泉前の腹ごしらえは、彼の希望により以前当ブログでもご紹介した福岡県飯塚市にあるラーメン店・純とんこつ無双へ。

 

barusu-z.hatenablog.com

 


 11時の開店前15分に到着した時点で、駐車場に停めた車中で待つ人が数組。我々はバイクを降り、そのまま入口前で待機。運良く10分前にお店が開いたためするりと入店。二人ともワンタンメン大盛をチョイス。

 久しぶりの無双はやはりうまい。
 初めて無双のラーメンを食べたKに感想を求めたところ、想像していたとおりのうまさだ、とたいそう喜んでいる様子。これなら私も連れてきた甲斐があろうというもの。

大盛ワンタンメン。無双ラーメン、まじうまい!



 食後は、目的地である温泉へ向けてスタート。ここから30分ほどのところです。
 道中、曲がりくねった峠道も走りますが、小排気量であるにもかかわらずKは遅れずにスイスイとついてきます。こちらは交換したばかりの新品タイヤなので無理はできないとはいえ、彼の走りは軽快です。

 ほう、あやつ、やりおるわい。

 見てろよ、次はブッチぎってやるからな!

 いや排気量が違いすぎるし、大人気ないだろ(笑)

駐車場はそこそこ広い

 


 本日お邪魔するのは、福岡県宮若市にある脇田温泉湯乃禅の里です。
 こちらは、すぐお隣の旅館・楠水閣が運営する施設で、宿泊者の利用だけでなく立ち寄り湯も可能。中には蕎麦処や炭焼設備もあり、入浴だけでなく食事も楽しめます。

遠くの山々が美しい



 受付を済ませ、いそいそとマッパになり浴場へ。ここは、露天風呂ばかり大小湯船が五つもあります。
 まずは、大きな樽が印象的なヒノキ造りの庄助の湯へ。Kは湯船から湯をすくい、ジャブジャブと頭からぶっかけます。短髪にしているとはいえ、なんとも豪快なかかり湯。

庄助の湯



 ヒノキの肌触りも優しく、温度もぬるめでちょうど良い。長湯にはもってこいです。
 二人して和んでいると、何やら背中に急に熱いものが。
 
 クッソ熱い!

 湯の温度が下がると自動で調整されるのか、いきなり背後から熱い湯がドバッと噴出。

 そうなるならなると先に言ってよ!
 聞いてないよ! そのシステム!

 ヒィヒィ言いながら、今度は奥の岩風呂へ。

岩風呂(公式ページより)



 ほう、これは一番大きな湯船ですね。先客が三人ほどいらっしゃいます。
 って、私の先を行くKは湯船に足を踏み入れたかと思うと、肩まで湯に浸かってまったりとしている先客たちの間を、ザバザバと無遠慮に奥へと向かって行きます。白波を立てながら突き進むそのさまは、さながら海を割るモーゼ*2のごとし。

モーゼの十戒*3



 これぞ〝イキリのK〟の真骨頂。

 少しは周りに気を遣ってよ……。
 この歳になって、こんなところでマッパでケンカになるのはゴメンだぞ……。

 人の心配をよそに、進んだ先にベストポジションを見つけたKは腰を下ろし、いたくご満悦の様子。
 確かに、ここもぬるめでいい感じだな。ぬる湯好きにはたまらん温泉だ。

 そうこうしていると、今度はKがやおら立ち上がり「身体を洗ってくるっス!」と言い残し、またもザバザバとまったり人たちの間に割って入ろうとしているではありませんか。

 「ちょwwwおまwwww」

 声をかけようとしたその刹那、偶然にもここでもう一方の別の上がり口を見つけたK。こちらの方が近いと判断したのかくるりと左90度反転し、他者に割って入ることなく無事に湯船から上がり洗い場へ。まったく、ヒヤヒヤさせる男よ。

 そんなKの傍若無人な自由すぎる振る舞いにハラハラしながら、そろそろ身体もあったまったのでぼちぼち上がることに。

湯上り処



 湯上り処の自販機で買ったビンのコーヒー牛乳をゴクリ。

 ぶはー。

 やっぱり湯上りはこれに限るな。

 温泉、ごっつぁんでした。



*1:一緒にラーメンを食べに行くと、先輩である私・ばるすーが常日頃からカタ麺オーダーを快く思っていないことを百も承知でありながら、不敵な笑みを浮かべ、まるで煽るかのようにイキって「カタ!」と注文することから命名

*2:旧約聖書の『出エジプト記』などに現れる、紀元前16世紀または紀元前13世紀ころに活躍したと推測されている古代イスラエルの民族指導者

*3:モーゼが神から与えられたとされる10の戒律のこと