駅前高等温泉を後にし、向かった本日二つ目の温泉は竹瓦(たけがわら)温泉です。
先ほどの駅前高等温泉よりもさらに歴史は古く、なんと明治12年(1879年)創設で、名前の由来は当初建築された浴場が竹屋根葺きでその後の改築されたものが瓦葺きだったため合わせて竹瓦となったという、なんだか分かったような分からないような言い伝えがあるそうです。
駅前高等温泉から竹瓦温泉へは、徒歩で向かいます。
わらべが泣き出しそうなコワモテの巨大な天狗が鎮座する商店街を抜け、寂れた飲屋街を通り過ぎて目的地に近付くと何やら街の様相が変わります。
竹瓦温泉の周辺はいわゆる風俗街でして、左右非対称のイカれたヘアースタイルをしたどう好意的に見てもカタギとは思えない、どうひいき目に見ても私より年配としか思えないイカつい旦那から声をかけられます。
「お兄さん、風俗どう?」(ニヤリ)
いや、温泉入りに来ただけだからw
ましてやお兄さんと呼ばれる年齢でもないからw
行く手を阻むかのように次から次へと現れる客引きのヤバ目のおっさんたちを、軽やかなサイドステップのスラロームで右に左にかわしながら、やっとの思いで温泉到着。
うお、これはデカい。木造建築ながらかなりのデカさ。目を見張らんばかりの圧倒的存在感です。
現在も残るこの建物は、昭和13年(1938年)に建てられたそう。木造とはいえ当時これだけの規模のものを造ることができたのは、太平洋戦争開戦前だったからなのかもしれません。
靴を脱いで中へ入ると、板張りのロビーが広がります。現代ではまず見ることがないやけに高い天井が、この建築物が昭和初期のものであることを再認識させてくれます。
券売機で300円を払い、さっそく風呂へ。ちなみに、別料金で砂湯もあるそうですが今回はパス。
暖簾をくぐるとすぐさま脱衣所。
こちらもロビー同様、高い天井が目を引きます。
小さめの湯船(写真は公式ホームページより)
浴室は、駅前高等温泉と似た造り。
階段を数段降りると湯船があり、この湯船がまたしても小さく、そして深いのです。
浴槽のサイズは先ほどの駅前高等温泉よりも若干大きめですが、それでも現代の感覚では小さいと感じます。
こちらの湯は透明度が高く、泉質は塩化物泉とのこと。
では、大股でヘリをまたぎながらザブンと。
くおおおおお!クッソ熱い!
熱いじゃねーか!
あとで知ったのですが、なんでも湯温は通常43℃〜44℃程度はあるのだとか。
そりゃ熱いわ。
やはりこの手の風呂は落ち着いてゆっくり入れる雰囲気ではなく、温度の高さと相まって身体はあっという間にヒートアップ。耐えきれず早々に退散します。
湯上りにはロビーにある自販機でアイスを買い、ハグハグしながらまったり。
そよそよと吹く扇風機の風がまた心地よい。
とりあえず立ち寄り湯はもうお腹いっぱいなので、今宵はお宿の湯をゆるりと満喫するといたしましょう。
温泉、ごっつぁんでした。