日豊本線は、福岡県北九州市にある小倉駅から大分、延岡、宮崎を経由して鹿児島駅までの462キロを結ぶ九州の東側を走る路線。福岡県在住ながらこの路線はほとんど利用したことがなく、私の記憶では下曽根駅(福岡県内)までしか乗車したことがありません。
今回はいつもの温泉の帰り道、クルマを使い、今なお木造駅舎が残る大分県中津市の今津駅へとやってきました。今津駅は、1897年(明治30年)に初代駅舎が造られ、その後1937年(昭和12年)に現駅舎に建て替えられました。
現在は単式ホーム2面2線。かつての2番線と思われる路盤はレールが撤去され、かなりの年月が経過しているようです。
ホーム基礎部分の最下層は赤レンガが積まれており、明治期の構築物であることが見て取れます。
屋根を支える木造の支柱は、この時代の駅舎によく見られるもの。一部にはレール(ドイツ製のものだそう)が使われています。
2015年(平成27年)から地元中津市が請け負う簡易委託駅で、訪問時は初老の男性が清掃をしていらっしゃる最中。写真を撮ってよいかお尋ねしたところ、とても気さくに応じてくださいました。
しばらく男性と談笑し、この場を後に。
ありがとうございました。