きょうはどこへ行こうか

ばるすーでGO!

大正軒ラーメン(福岡市中央区)

 今回のばるすーの福岡ラーメン紀行は、いつものごとく昼から仕事をブッチし、やってきました福岡・博多の街。突撃するラーメン店は、2023年4月にオープンしたばかりの大正軒ラーメンです。
 場所は、福岡市営地下鉄薬院大通駅から徒歩10分弱。ビルの1階部分に店を構えています。平日の午後1時過ぎの到着で、先客は親子連れ一組のみ。待っているとほどなく店員さんから、「お一人様を先にご案内させていただきます」と言われ、するりと入店。

看板からしてイヤラシイくらいイニシエ感を演出!



 店内は、カウンターのみ10席くらいの小ぢんまりとした造り。壁面のポスターや照明、木製の棚や引き戸など、わざと古めかしくしつらえているようです。どこかのサイトで見ましたが、店の雰囲気はもちろん、提供するラーメンも店主が昔食べていた昭和のラーメンを再現しているのだとか。一方で店員さんの出立ちはというと、黒Tに黒バンダナや黒キャップとゴリゴリのイマドキ豚骨*1店のそれ。まぁ、仕方ないか。

木製の棚でこれでもかとさらにイニシエ感を演出!!



 着席するといきなり麺の硬さを聞かれ、まだ注文もしてないのになんで? と面食らいつつも反射的に「普通」とコール。聞かれたことはそれのみ。メニューらしきものは見当たらず、おそらくラーメンとしては単一メニューなのでしょう。

厨房はいたって普通 



 待っている間、他の人のオーダーに耳を傾けているとカタが8割、普通が2割とカタメン教はここでも絶好調。昭和のラーメンを標榜するのなら、いちいち麺の硬さなんて聞いてこなきゃいいのに。店主が考えるこのラーメンにはコレ! っていう状態で出してくれりゃいいんだよ。ちなみに私が在席している間、バリカタなどという人はいませんでした。気付いてないだけかもしれんけど。

ドンブリとラーメンのルックスでトドメのイニシエ感を演出!!!



 さして待つことなくラーメン登場。
 確かにイニシエなドンブリにイニシエ豚骨*2なルックス。

 では、まずはスープから。

プースー 



 ずずず、ずずずのずずずのず。

 うーむ、脂は適度でいいのですが、なかなか塩気の効いたアタック感の強いスープ。これは喉が渇きます。

 お次は麺。

苦手な極細麺



 ずるるずるるのずるるんるん

 アイタタタ!

 こいつは苦手な極細麺。もはやソーメン。

 ほんとこれ、風味も食べ応えもないのです。なんでここまで細くする?

 それはさておき、ノーマルでこんなに具沢山なラーメンは見たことがない。メンマ系は見当たりませんが、薄めのチャーシュー2枚、海苔2枚、ワンタン1個、半分に割った煮玉子1個となんとも豪華な布陣。

具沢山なのは素晴らしい



 しかし、そんなすべてをあの極細麺がぶち壊し。
 好みなんでしょうけど、あの麺はちょっとなぁ。

 つーことで、ごっつぁんでした。



*1:黒T、バンダナ、腕組みという三種の神器を持つラーメン店が提供する豚骨ラーメン。脂多めで強目の味であることが多い。麺の硬さを聞いてくるのが特徴

*2:白い料理人服、店主が無愛想、創業40年以上という三種の神器を持つラーメン店が提供する豚骨ラーメン。角がとれた奥深い味であることが多い。麺の硬さは聞いてこない。まれにイマドキ豚骨店がこの白装束スタイルを取り入れ、偽装していることがあるので注意が必要