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東筑軒 折尾駅うどん店(北九州市八幡西区)

 さて、本日は北九州市八幡西区に本社を構える東筑軒の駅うどん店へとやってまいりました。東筑軒は大正10年の創業で、同社が製造・販売する駅弁「かしわめし」は全国有数の有名駅弁かと思います。

 駅構内の店舗のため、最低でも入場券が必要。すぐ近くの駅外にも別店舗あり



 このかしわめしのかしわ(鶏肉のこと)を使ったうどんが、今回ご紹介するかしわうどんであります。
 「かしわめし」や「かしわうどん」といえば、以前当ブログでもご紹介した鳥栖駅に本拠を構える中央軒も外すわけにはいきません。東筑軒が東の横綱なら、中央軒はさしづめ西の横綱といったところ。多少の味の違いはあれど、どちらも長い歴史と今なお変わらぬ人気ぶりには頭が下がります。

 

barusu-z.hatenablog.com

 

 今でも駅弁の立ち売りがある。手前床下にはかつての筑豊本線の路盤が当時のままディスプレーされている



 駅うどん店は、JR鹿児島本線折尾駅の1階部分、改札を入って正面に位置します。注文は入り口右手の券売機で食券を購入するスタイル。ところが、この券売機の表示方法というか購入に至るまでの表示や音声ガイドが実に分かりにくい。以前に訪問した際、私の前で食券を買おうとしていたおじさんがあまりの分かりにくさにブチ切れ、「なんだよコレ! チッ!!」と大きな舌打ちと捨てゼリフを残し、怒りに肩を震わせながらその場を立ち去って行ったという逸話があります。
 そんなこともあったなと思い出しながら食券を買おうとすると、あれ? 画面表示が以前とずいぶん違うな。おお、これはかなり分かりやすくなっているぞ。これならあのおじさんも無事に買えたでしょうに。やはりほかにも苦情があったのかもしれません。

 本日は、かしわうどん(ノーマル)とミニカレーを注文。店内はコの字カウンターのみの完全立食いスタイルという潔いもの。

 ほどなくミニカレーが先着。なかなかの盛りですよ、これは。これで200円は安すぎ。
 次いで、かしわうどんが到着。

 シンプルだがひとこと、うまい



 まずはうどんから。

 ずずずのずい。

 うむ、スメの塩分もちょうどよいし、うどん麺もツルツルです。

 実にうまい。

 惜しむらくは、トッピングのかしわの量がちょいとばかし寂しい。

 もうちょい何とかならないものか。

これで200円は破格 



 続いて、ミニカレーをいただきます。

 モグモグー。

 レトルトだと思いますが、お味は普通にうまいです。

 やはり量がなかなか。これなら300円以上しても文句はありません。

 ここにきて、ついに麺リフトの極意をつかんだかも!?



 ここ折尾駅は、1891年(明治24年)に開業した歴史ある駅で、1895年に異なる鉄道会社が相互に乗り入れを行う日本初の立体交差駅となったところです。当時の駅舎はもちろん、構内の随所に風格が感じられとても貴重な建築物だったのですが、当駅を含む周辺地区の再開発により旧駅舎は解体、2022年には現在の形が完成しました。

駅は近代的になったが、歴史遺産は失われた 



 ノスタルジーに浸るばかりが良いことだとは決して思いませんが、せめてあの貴重な木造駅舎は残してほしかったし、残すべきだったと今も強く思うところです。

 



↓ 旧駅舎を動画で紹介する貴重な映像アーカイブ

www2.nhk.or.jp