きょうはどこへ行こうか

ばるすーでGO!

筑豊ラーメン元祖山小屋 田町店(北九州市小倉北区)

 本日のお昼は、福岡県は筑豊地区の発祥、今や全国に数多く展開するチェーン店・山小屋ラーメンの田町店へとお邪魔します。当ブログでは、全国的に店舗があるお店を皆さんにご紹介してもあまり意義があるまいと意図的に外してきましたが、せっかく訪問したので今回の投稿と相成りました。ちなみに山小屋ラーメンは、チェーン店でありながら店舗ごとに結構味が異なるとの話を聞いたことがあります。

 創業昭和45年。壁面には何やらポエムが



 店内は大きめのコの字カウンターのみ。ザッと見たところ、20席近くある模様。お昼時とあってほぼ埋まっています。
 少し座面が高めの椅子に座りメニューを拝見。結構な種類のラーメンやサイドメニューが並びます。そのなかから、やはりおっさんとしては昭和(むかし)ラーメンなるものをチョイス。もっとも、この手のネーミングを与えられた商品でガチ昔の味わいだった試しがないのは先刻承知。
 麺の硬さを聞かれた(ここでもかい!)ので、いつものごとく当然に普通をオーダー。周りのお客さんは、これまたいつものごとく、カタ! カタ! が半数以上。まったくどうかしてます!

 昭和と書いて「むかし」と読む!



 どんなものが出てくるやら、いぶかしく思いながらラーメンを待っていると昭和ラーメン(昭和と書いて以下略)がご登場。具材は、チャーシュー2枚、モヤシ、ネギ、キクラゲ、メンマ、海苔1枚、味玉と豪華けんらん。

どのへんが昭和(むかし)?



 では、いただきます。

 最初はスープから。

 ズズーズズーズズーのズー。

 うーん、そんなに豚骨臭はありません。ただ、舌へのアタック感は結構強め。丸みはなく角が立った味です。

 少々キツめのお味のスープ。昔風ならもっと柔らかめであるはずでは?



 続いて、硬さ普通で頼んだ麺。
 結構な細麺で、普通にしては気持ち硬いか。細さと相まって食べ応えはいまひとつ。

 不得手の麺リフト……なんですが麺にピンきてますよね? ね?



 具材とともに食べ進めたところで、きょうはご飯物を食べていないので普段はあまりしない替玉を頼んでみます。
 店主に替玉をと伝えたところ、麺の硬さは? とまた聞かれました。
 ここで、はたと一考する私。


 普段あれほど普通の硬さにこだわり、普段あれだけカタバリカタディスる私です。
 そんな私がただの一度も硬めをオーダーしたことがないとなると、そもそもカタメンを知らずしてカタメンをディスる資格があるのかとの思いに至ったわけです。

 (もっとも、普段よく通うお店(そもそも麺の硬さは聞かれない)で、いつもなら普通〜ヤワの硬さでとてもうまいんですが、まれに硬い状態で出てきたこともあり、それがカタメンだったといえばそうかも)

 そこで急きょ今回、人生初のカタメンチャレンジ。
 店主に一番硬いのは何かと尋ねたところ、
 

 「粉落としです」

 「はい?」

 「コナオトシです」


 「


 「こ、粉落とし!?



 「はい」

 「じゃあ、それを!」



 「はいよ! 粉落とし一丁!!



 それを聞いた数席離れたご婦人方の失笑が聞こえたのは私の空耳でしょうか……。


 恥ずかしさと慣れないカタメン指定にドギマギしていると、ほんの数十秒後、

 これがコナオトシだ!



 「はいっ! コナっ!!



 そこ、はぶくんかーい!



 うおおおお、これがコナ(粉落とし)なるものか。見た目は普通と変わらんが(そりゃそう)。

 時間を置いてはいけませんので、さっそくドンブリに投入。

ウホッ! 初コナオトシ! 



 では、人生初普通以外 、人生初コナオトシ!


  行きます!


 ズルー、ズズズ、ズルん。



 アレ?


 ………


 えっと…、こんなもん?


 いやいやコナオトシでしょ? ハリガネより上位の硬さでしょ? もっとこうなんていうかなぁ、ベビースターラーメンのごとくバキバキと噛み砕き、歯茎に突き刺さって流血も辞さないような食感なんじゃないの? 
 つーか、グニャリとしたゴムみたいで、むしろ噛みごたえが悪い。喉越しもバサバサとした感じで、麺が持つ小麦の旨味をまったく感じない。


 今回、カタ、バリカタはおろかハリガネすらスッ飛ばして粉落としを実食しましたが、結果は散々。改めて、世の中なんで硬めが人気なのか当方サッパリわかりません。
 普通の方が、麺が本来持っているツルツルとした喉越しとモチモチとした食感を絶対楽しめると思うんですけどね……。


 
 結論。


 「普通」が一番!


これからも麺の硬さは「普通」でいく! そう固く心に誓うのであった