今回のばるすーの福岡ラーメン紀行は、福岡一の繁華街・天神地区にあるラーメン店、博多ラーメン二代目けんのすけ天神本店です。二代目というからには初代があるはずですが、ホームページを見て2008年に福岡市東区で初代が誕生したというのは分かったのですが、その後の二代目に至る流れがさっぱり不明。
今回お邪魔するこちらは2020年にオープンしたとのことですが、ここにラーメン店があることを私はまったく知らず。つい最近、同店を褒めちぎるネットの提灯記事を見かけ、だったら一度行ってみるかとやってきた次第。
ガラリと戸を開け、ずずいと入店。
いらっしゃーい! という元気な掛け声に迎えられ、券売機で味玉ラーメン920円(高いよなぁ)を購入。
座るや否や麺の硬さを聞かれたので、もう当然のように「普通」とコール。私のあとに入ってきた人は、これまた当たり前のように「カタ!」とコール。
しかし、これだけカタカタカタカタ言ってるのって、福岡だけなんですかね?
つーか、お店もいちいちお客に聞かずにお店が考えるベストな麺上げでパッと出してくれりゃいいだけなのに。
店内はかなり広めで、カウンター席数席にテーブル席多数。天井は高く、元々はラーメン店ではなかったと思しき造りです。
ほどなくラーメン到着。見た目は、これでもかというくらいイマドキ豚骨*1なビジュアル。味もだいたい想像がつこうというもの。
では、スープから。
ずずずのずいずい、ずっころばし。
これは、いつかどこかで飲んだことのある味。一幸舎や無双などに代表される博多イマドキ豚骨の系統です。
続けて麺。
ずずる、ずるずる、ずるるのる。
硬めの細麺。
ん? 待てよ、普通で頼んだ割には硬めだな。これでカタやバリカタを頼む人って、いったいどんだけカッチカチが好きなんだろ。
伸びるのがイヤだからカタ目で頼むってコメントをいろんなサイトでしょっちゅう見かけますけど、あれ逆ですからね。十分に茹でていない硬い麺は、あっという間にスープを吸って伸びますから。ちゃんと茹でた柔らかい麺は、伸びた麺とはまったく違うのです。
チャーシューは大きくて薄めなもので、味に特長はなし。味玉も至って普通。
イマドキ豚骨の要素をこれでもかとかき集めて作り上げたようなラーメンで、こういう味が好きな人には人気だろうし、評価が高いこともうなずけます。
ですが先にも触れたように、どこかで食べたことがある味で、それ以上のオリジナリティやここでしか食べられないというものを残念ながら感じられませんでした。
ごっつぁんでした。