きょうはどこへ行こうか

ばるすーでGO!

大島ラーメンあづまや福岡(福岡市中央区)

 ばるすーの福岡ラーメン紀行。またしても平日の昼間から仕事をぶっ飛ばしてやってきたのはご存知博多の街。
 先日、ヒマに飽かして何気にGoogleマップ上でラーメン店を巡回していたところ、たまたまオイ! これは! と感じるラーメン店を発見。写真を一目見て、これは絶対に間違いない! と予感させるイニシエ豚骨*1感全開のビジュアル。訪れた人のコメントを見ても、多くがそれを裏付けるもの。これは是が非でも行かねばなるまい。

仕事をサボった日の空は、いつも以上に青い



 予感を確信に変えるべく、やってきましたのは福岡市中央区六本松にある大島ラーメンあづまや福岡です。福岡市営地下鉄七隈線六本松駅で降り、徒歩5分ほどでお店に到着。
 入口には暖簾も提灯もなく、外観はとてもラーメン店のそれではありません。現にいったん通り過ぎてしまいました。

ラーメン店らしくない店舗外観



 中に入ると5割ほどの入り。券売機の前にいた外国人カップルは機械の写真を撮りたいらしく、お先にどうぞと私に無言でジェスチャー。お言葉に甘えて、お先に普通のラーメンを購入。

外の光を反射しまくる券売機



 カウンター席に座るとチケットを回収され、麺の硬さは聞かれず。これは好印象です。まぁ、となりの兄さんは聞かれもしないのに、一方的に「カタっ!」。黙って店主自慢の麺上げを楽しめよ……。まったくこのカタメン教はどうにかならんものかと、頭を抱えながらしばし待ちます。

 店員さんを見るとオシャレヒゲに黒T、BGMはこれまたシャレたジャズのようなものがかかっており、この時点で渋いイニシエ豚骨店を期待してきた私の評価はダダ下がり。ラーメン店は基本無音、唯一許されるのは壁際のテレビもしくはラジカセから流れるNHKラジオ(AM)のみというのが私の信念(!)。麺の硬さを聞かれなかった先ほどのアドバンテージはあっという間に帳消し。

間接照明を多用したラーメン店とは思えないシャレた店内



 あづまやは、本店が長崎県西海市大島で50年以上の歴史を持つ地元に根付いた老舗ラーメン店らしく、きょうお邪魔しているのはその長崎本店を経営する初代のご子息が開いたお店とのこと。老舗の味を今風にアレンジしているということでしょうか。ラーメンのほか、ちゃんぽんや皿うどんも人気らしく、それらを頼んでいる人もチラホラ。

ラーメン



 そうこうしているとラーメン到着。
 うむ、ビジュアルはやはりいい。問題はその味。

 まずはスープから。

スープ



 ズズズっとずずずのずー。


 しょっぱ! 

 
 これは塩加減が強い。

 脂はほどよくキツくない。ベースのスープもいい。
 だがいかんせん、しょっぱい!
 元ダレが強いのかもしれません。

 お次は麺。

細めのストレート麺



 ずるっとズルずるズー。

 これはいいです。うまいです。
 太さ、硬さも申し分なし。

チャーシュー



 チャーシューはドデカいものが1枚。脂身が少ないタイプでこれもいい。
 おまけに、キクラゲとメンマが両方入っています。これもなかなかお目にかかれません。

替玉は量も十分



 きょうはお腹が空いていたこともあり、普段はあまりしない替玉をお願いしました。
 概ね満足したもののスープのしょっぱさもあり、残念ながら期待値には届きませんでした。全体的には好きな味なのであとは塩加減だけなのですが、元ダレはお店の味の命綱ですから簡単に変わるものではないでしょう。

 ごっつぁんでした。


 

*1:白い料理人服、店主が無愛想、創業40年以上という三種の神器を持つラーメン店が提供する豚骨ラーメン。角がとれた奥深い味であることが多い。麺の硬さは聞いてこない。まれにイマドキ豚骨店がこの白装束スタイルを取り入れ、偽装していることがあるので注意が必要