(※ 今回ご紹介する「耕治」は、令和6年1月3日に発生した鳥町食道街における火災により、甚大な被害に遭われました。
一日も早い復興と再開を心より祈念いたします。)
本日の昼メシは、北九州市小倉北区にある中国料理耕治(こうじ)へとやってまいりました。お店は、鳥町食堂街と呼ばれる飲食店ばかりが居並ぶ細い路地の中にあり、ここは以前当ブログで紹介した焼きうどん発祥の店であるだるま堂と同じ場所です。
耕治の歴史は古く、創業は昭和30年。屋号は創業者である平野耕治氏から。
お店の歴史をさらに遡ると、東京・浅草で江戸中期に創業した蕎麦屋「おく山萬盛庵」が前身。このお蕎麦屋さんが太平洋戦争時の空襲で焼けてしまい、耕治氏のお父上のご兄弟は寿司や洋食などそれぞれ違う料理の道に。
耕治氏は、先に小倉でステーキ店グリルボントン(小倉の店舗はすでになく、現在は福岡市でカレー専門店として二代目が営業されている模様)とい う洋食店を開いていた伯父の勧めもあり、当地にやってきて東京風支那そば耕治という屋号で開業されたとのこと。作家・松本清張氏も、ボントンを通じて耕治を知り、足しげく通ったそうです。
耕治の店内は3階建て。1階はカウンター15席、2階は座敷36席、3Fは座敷24席と、間口が狭いこの鳥町食堂街で結構なキャパ。
来店時、1階のカウンターは8人が陣取っている中、隙間に着座。
カウンター席のお客人は、どう見ても全員私よりご年配。時間帯にもよるのでしょうが、どちらかといえば若者よりも高齢者に人気があるのかもしれません。
メニューを見て、お昼時に耕治に来たらこれいっとくしかないというラーメンセット(ラーメンと焼きめし)2,200円をチョイス。
いやしかし、たけーな。
ラーメンと焼きめしで2,200円かい!
以前から高めの価格設定ではあったけれども、ここ最近、富に値上がりしたようです。
そうこうしていると、ほどなく焼き飯が先着。次いで醤油ラーメン。やや遅れてシュウマイ到着。
3品揃ったところでパチリ。
では、いただきます。
まずはラーメンスープから。
ず、ずず、ずずず。
文句なくうまい!
醤油ラーメンはさほど好みでもありませんが、ここのは本当にうまい。濃すぎず薄すぎず、ベストバランス。
お次は麺。
ず、ずる、ズルズルズー。
細麺ストレートで麺もうまい。硬さもまたよし。
続いて焼きめし。
バババ、ばくバクばく。
これまたうまい。
パラリ系で塩加減も言うことなし。外で食べる焼きめしの中では一番好きかも。
最後はシュウマイ。
これは特段の印象なし。普通にうまいシュウマイでした。
醤油ラーメン、焼きめしともに文句なしにうまいと思います。惜しむらくはその価格。私にはちょっと高過ぎです。
今回はラーメンセットしかご紹介していませんが、普通に中国料理店としてのメニューもたくさんありますので、興味のある方はぜひ。
ごっつぁんでした。
(冒頭でお伝えしたとおり、鳥町食道街の店舗は休業していますが、小倉井筒屋という百貨店内にも店舗があります)