一泊二日の別府温泉湯治一人旅の最後を飾るのはこちら、創業大正15年のレストラン東洋軒です。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、別府の食の代表的な名物の一つが「とり天」。読んで字のごとく鳥の天ぷらなんですが、一般的に鳥料理といえばから揚げだったり焼き料理だったりを想像すると思います。
なんで天ぷらなのかというと、農林水産省のホームページによると昭和初期、既存メニューの唐揚げが骨付きであったために女性が食べづらいだろうという気遣いから、骨のないもも肉を食べやすい大きさに切り、天ぷら風にアレンジしたのがはじまりなんだとか。
いやホントかよ、それ。
そのとり天の発祥といわれるのが、ここレストラン東洋軒(諸説あるとのこと)。
以前、休日のお昼時に伺ったときには2時間待ちという信じられない仕打ちを受けたことから結局行かずじまいになっていたところ、きょうは平日お昼ということで再チャレンジです。
余裕を持って開店10分前に到着したつもりが、なんとすでに数組待ち。
おいおい、ウソでしょ。きょうは平日よ?
駐車場のクルマのナンバーを見ると佐賀、愛媛、和泉、広島、福岡(レンタカー)などなど。ツーリングでやってきたと思しき関西ナンバーのバイクも。
スゲー人気だ東洋軒。
私の順番は9番目。おとなしく待ちます。
午前11時ちょい過ぎ、お店の人が順番に店内へ案内します。
幸い待つことなく案内され、入口付近の席に着席。一番人気のとり天定食を注文します。ご飯の大盛は無料とありますが、そんな無茶はしません。
私の入店後も、パラパラとお客さんがやってきます。駐車場整理の人までいましたから、平日でも相当な人気なのでしょう。
ほどなくしてとり天定食ご登場。
うわ、とり天めっちゃ多いな。
デカいやつが6個もある。
一人で食えんのかコレ?
ではさっそく、いただきます。
バクバクバク。
お、塩コショウとニンニクの味付け。どこかから揚げと似ているような。
ただ食感はもちろんから揚げとは異なり、素材自体の柔らかさと相まってとてもソフト。
がしかし、いかんせん1個あたりが私には大き過ぎる。
コレを6個も食うのか?
ヤベーな。食えるかな。
2個食べたところですでにお腹には黄信号が点灯しています。
ここでお店の人オススメのかぼす酢醤油とカラシを投入し、早くも味変敢行。
どれどれ、お、カラシは効く。これであと2個はなんとかイケる。
ご飯とスープで変化をつけながら4個を完食。残る2個は意識もうろうとなりながらも、気合いと根性で食いあげました。
別府発祥の名物ということで、一度は食べねばとイキってやってきましたが再訪はいいかな。
鳥料理ならから揚げのほうが好みだし。
ごっつぁんでした。