休日のきょうは、フロントのボタンホールが壊れたジーンズを修理に出そうと博多までやってきました。
お目当のショップの入口近くまで来たところ、なんだか人の気配がありません。
なんと、ドアにはきょうは地方イベントへの出店のため臨時休業との張紙が! 完全に時間と費用が無駄になる大失態を演じるハメに。やり場のない怒りに地団駄のひとつも踏みたくなりますが、今さら致し方ありません。せっかく博多までやってきたので、うどんでも食っておとなしく帰るとします。
さて、やってまいりましたのは地元民のみならず、観光客にも大人気のうどん店・牧のうどん博多バスターミナル店です。
牧のうどんは、福岡県の西部に位置する糸島市に本店を構えるローカルチェーン店。福岡市を中心に佐賀県、長崎県と複数店舗を展開しています。
こちらのうどんの特徴は、食べても食べても減らない麺。というのは少々大袈裟で、ただでさえ太めの麺がスメ(うどんのツユ)を吸うことでさらに太さを増し、一見するとまるで麺が増えたかのように感じるというもの。私は過去3回くらいしか行ったことがなく、今回が久しぶりの訪問です。
場所は、JR博多駅の隣にある博多バスターミナルの地下1階。到着時は5〜6組が待っていましたが、ことのほか早く列が進み5分とかからずに入店。今回は、福岡ではポピュラーな肉ごぼう天うどんに決定。
カウンターに座りチケットを渡すと、麺の硬さを聞かれます。
ああ、そうだったな。
ここはうどん店であるにも関わらず、ラーメンのように麺の硬さを聞かれるんだった。それ聞く必要あんの?
私のことですから、当然といえば当然の「中(普通のこと)」を力強くチョイス。
しかし、周囲からはカタ! カタ! カタ!
と、ラーメン店同様、私にとって重苦しく苦々しい展開に。
まったく、なんたる惨状か。
ラーメンならまだしも、せめてうどんくらい普通でいいだろ!
何でもかんでも、カタカタカタカタって!
まったく福岡県民たちよ、いったい何がどうした?
何が皆をそこまでカタに駆り立てる?
怒りにまかせて荒れ狂っていると、「お待たせ〜」とほどなくうどん到着。同時に怒りもさっさと忘れ、さっそく食らいます。
おっと、その前に取り放題のネギを大量に放り込んでと。
では、まずはスメから。
ずずーず、ずずーず。
肉の煮汁が加わっているため純粋なスメの味は分かりませんが、少しばかりしょっぱい。
続いて太めの麺。
ずるーずるるるー。
これが普通の硬さといわれれば、まぁそうなんでしょうね。
太さは一般的な福岡のうどん麺の1.2倍くらいの感じで、これが食べ進めるうちにさらに増幅します。確かに食べごたえは十分。ちなみに、食べ始めからものの2〜3分でスメが麺に吸収されて減っているのが分かります。
ここでヤカンに入っている出汁を注いでバランスを整えます。
ごぼう天は丸くてちっこいタイプで、衣も厚くイマイチ。肉はやや濃い目の味付けです。
隣のおっさんは肉ごぼう天の大盛を頼んでいましたが、到着したドンブリを横目で見てこれは今の自分には到底ムリ。かなりのサイズでした。
久しぶりに牧のうどんを食べましたが、これといって味に唸るところはなく、普通においしいうどんでした。
ごっつぁんでした。