きょうはどこへ行こうか

ばるすーでGO!

麺劇場 玄瑛(福岡市中央区)

 本日はまたも昼から仕事をぶっちぎり、やってきたのは毎度の博多。うまいラーメンを求めてきょうもさまよい歩く……わけではなく、すでに突撃するお店は決まっています。
 実は先日、いつものラー友Yから彼が博多で一番気に入っているお店だからぜひ一度行ってみるといいと言われ、またも後輩であるYの後塵を拝してしまった己の不甲斐なさを恨めしく思いつつ、これ以上生き恥を晒してなるものかとすぐさまここまでやってきた次第です。

ただのプレハブ倉庫にしか見えない店舗外観



 つい最近、JR博多駅まで延伸された福岡市営地下鉄七隈線に飛び乗り、薬院大通駅にて下車。目指すお店は、そこから徒歩5〜6分程度のマンションが建ち並ぶ一角にあります。
 やってきたのは、麺劇場玄瑛。ぱっと見、とてもラーメン屋さんとは思えない外観。入口そばには、開店ではなく開演と書かれた小さな看板があります。なかなかこだわっているようです。変にめんどくさいお店でなければいいのですが……。

分厚い木の壁と案内図



 木製の少々重たい扉を横に開くと、目の前にはいきなり切り立った壁。順路は左とありますから、おとなしく進みます。すると眼前に広い空間が広がり、店主と思しき人からお好きな席へどうぞと促されます。

 なるほど、麺劇場とはこういうことか。

 客席がいわゆる劇場のように段々になっており、1段目は2人掛け×2、2段目は3人掛け×2、そして3段目は5人掛けテーブル×2という具合。ステージに相当するところが厨房になっており、ここでラーメンを作っているところが拝めるという仕掛けのようです。

 凝ってんなぁ。

 さすがにこんな造りのお店は、ここでしか見ることができません。平日の1時過ぎでしたが来店時の客は私しかおらず、2段目の席に座ります。 

変わった造りの店内



 メニューを見るとラーメンが3種、坦々麺が2種。初来店ですから、やはり一番人気の玄瑛流ラーメンが王道でしょう。
 待っている間、調理するステージ? の店主を見ていましたが、なんかおかしな気分。いったい私は何をしにここに来ているのか?
 ん? そういえばテーブルに卓上調味料の類がまったくない。ほほう、俺の作る味にそんなものは一切いらないという店主の主張ですかな。これは潔いです。

メニュー(演目)



 そうこうしているうちにラーメン到着。
 おや? この小ぶりで深い器は、以前牛骨らぁ麺店でも見かけたタイプ。あまり食べやすくはないんだよなぁ。
 それはさておき、いただきます。

玄瑛流ラーメン。いろんなもんが浮いています 



 見た目はまさしく創作系ラーメン。
 まずはプースーから。

ほかでは食べたことがないスープ



 ズズズのズーズー。

 メニューには豚骨にマー油の香りとありましたが、魚介系も入っているような。いずれにせよ、あまり豚骨味は感じません。なんとも不思議な味。

 お次は麺。

中太麺でなかなかうまい



 ズルずるズルりん。

 やや中太麺で、こちらもあまり感じたことのない食感。普通の豚骨ラーメンの麺とは明らかに異なります。
 炙りが入ったチャーシューもなかなかうまいです。


 最後にまたスープをいただきましたが、塩気はそれなりにあり、決して薄味なものではありません。
 なかなか手の込んだラーメンでしたが、いわゆるド豚骨ではありませんから、福岡らしいラーメンが目当ての人にはなかなかお勧めしにくいところ。お値段も張りますし。
 
 ごっつぁんでした。