気象庁によれば、今年の福岡県の梅雨入りは5月29日となっていますが、現在までのところほとんど雨らしい雨が降っていません。本日も朝から晴天なので、昨年度までの3年間同じ職場でお世話になったT先輩と二人、単車でツーリングとしゃれこみます。目的は熊本県にある温泉ですが、その前に腹ごしらえとばかりにやってきましたのは、阿蘇郡南小国町にある蕎麦店・鬼笑庵(きしょうあん)です。Googleマップのスコアもかなりの高得点。これは期待せずにはいられません。
お店があるのは、そば街道と呼ばれる蕎麦店ばかりが集中する通りの一角。小国(おぐに)の街からは少々離れており、背丈の高い木々がうっそうと茂る細い道をひたすら進みます。
右手にお店の看板が見え、さぁ入ろうとするとなんとかなりの急勾配・急カーブの下り道。しかも、車一台分の道幅しかありません。こちらは単車ですが、それでも対向車がくれば難儀すること必至。車が来ないことを確認の上、恐る恐る進みます。
降りた先が駐車場ですが、これまた未舗装の砂利地。サイドスタンドが地面にめり込んでバイクが倒れないよう、最適地を選んで駐車します。250㎏の車体が倒れたら、ただでさえ今の体力では厳しいところ、こんな足場ではもはや起こせる自信がまったくありません!
さて、お店の入り口までは深い緑の木々の間を歩いて行きます。
到着したのは午前11時を少し回ったところでしたが、幸い空席がありスルリと入店。案内されたのは広間ではなく、6人が座れる広めの半個室のようなところ。すぐ脇を清流が音を立てて流れる素晴らしいロケーションで、これはラッキーです。
メニューを見るといろいろありますが、私は炭火焼かしわ蕎麦(当然大盛)それに五穀米のおにぎりを、先輩は笑膳というぶっかけ蕎麦2種と天ぷらがセットになったものをチョイスします。
戸が開けっ放しでエアコンも入っていませんが、流れる川の水音と吹き抜ける風に心洗われます…。いや、そんなに涼しくもありませんけども…。
ほどなく蕎麦が到着。
ほほう、これはうまそうです。
では、いただきます。
ズルズルズルズルずー。
………
はっきり言います。
普通にうまいのですが、これが「蕎麦」としてうまいか否か、私のバ◯舌では分かりません。ただ、Googleマップのスコア(5点満点の4.4)ほどのものは私には感じられません。
T先輩は自身が趣味で蕎麦打ちをしているほどの人ですから、これはうまい蕎麦なんですか? とド直球の質問をぶつけたところ、「分からん」と秒で即答。
分からんのかーい!(笑)
蕎麦の麺量(大盛)に対して、明らかにつゆが少なく食べづらい。そのつゆも、街中の蕎麦屋さんで食べる一般的なものよりもかなり優しめでした。これがいい歳こいてジャンキーな舌の私には今ひとつの印象です。
とはいえ、帰り際は結構な数のお客さんがお待ちになっており、その人気ぶりが伺えました。
ごっつぁんでした。