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ばるすーでGO!

はるやうどん(北九州市小倉北区)

 どうしてもうどん気分な本日は、北九州市小倉北区の繁華街にあるこちら、はるやうどんへとやってまいりました。正確な創業年は不明ながら、ネット情報によれば昭和20年代前半が有力な模様。現在の店舗は、旧店舗と同じ場所に2018年にリニューアルされたものだそうです。

 幟はあれど、入り口は分かりづらい



 この近辺はさまざまな飲食店が林立し、昼間でも雑然とした雰囲気。古き良き時代の匂いと言えなくもありませんが、夜は少々強引なキャッチもいるとかいないとか。なんと言っても修羅の国・北九州。その中でもさらにヤバめのゾーンですから、うっかり変なところに連れ込まれ身ぐるみ剥がされないよう、旅のお方は十分お気をつけを(半分ウソです……って半分かい!)。 

(左)入り口は正面奥の右手



 さて、お店の入り口は通りに面しておらず、細い通路を数メートル進んだところにあります。初めての人には少々分かりにくかもしれません。
 入って正面の券売機で商品を購入。本日は肉うどん(大盛)を攻めます。
 メニューはうどんとそばに大別され、それぞれ肉もしくはかやくを選びます。店員さんにチケットを渡し、着席。

本日のテーブルナンバー13 



 店内は四人がけテーブルが三つ、二人がけテーブルが二つ、カウンター席が三つ。混雑するお昼時は相席もやむなし。小さな四人がけテーブルに見知らぬおっさん四人が互いの肩をぶつけ合い、汗をかきながらうどんをすするのは気まずいなどというレベルを通り越し、まさにこの世の地獄絵図。幸い本日の私は、私よりご年配と思しきご婦人との二人相席でした。

肉てんこ盛り



 若干の待ち時間の後、肉うどんといなり到着。
 こちらのうどんの最大の特徴は、出汁と一緒に麺を少々煮込んでから提供されるところ。それゆえ、麺にわずかながら出汁の色を感じます。

 では、さっそく。
 いただきます。

食べ応えがある太麺 



 まずは麺をば。
 
 ずるずるりずずー。

 福岡らしい太めの麺。

 やはりこれくらいが一番うまい

 ヤワヤワというわけでもなく、普通の歯ごたえ。そして煮込まれている分、麺にも出汁の味が香ります。

 次にすめ(出汁を表す方言)。

 これは思いのほか濃い目の味。
 普段慣れ親しんだ一般的な福岡のうどんよりも、ややしょうゆ系の味を感じます。

肉は見た目よりも濃すぎない味付け 



 具材はてんこ盛りの肉と小さく刻んだ油あげ、そしてなると。肉は、濃くもなく薄くもないホントに中間な味付け。量は十分で、麺と一緒に食べ進めても麺だけが残るということもありませんでした。

 案ずるなかれ。ずずいと奥へ参られよ



 お店を後にするとき、お二人ほどお待ちでした。幟と看板はあるものの、表からのパッと見ではここにうどん店があるようにはあまり見えませんから、やはり昔からの馴染みのお客さんが多いのでしょう。これからも長く続いてほしいお店の一つです。

 ごっつぁんでした。