ばるすーの福岡ラーメン紀行、本日はここ博多元気一杯!! へとやってまいりました。
こちらのお店、なんでも過去に食べログで一位になったこともあるとのこと。ただ、やたらとお店のローカルルールがあり、やれ写真撮影NGだのやれラーメンより先に辛子高菜に手を付けたら退場だの、数々のありがたくない伝説をお持ちのお店でもあります。
しかしながら最近は撮影も解禁され、一発退場の高菜もなくなり、以前ほどの変な緊張感はなくなったといいます。ならば行ってみるかとやってきた次第です。
きょうは日曜日なんですが、街中のどこのラーメン屋さんも行列ができています。最初は、当ブログネタ用に博多一双という最近の大人気店にしようと店先まで行ってみたのですが、パッと見100人かそれ以上の人が数十メートルにわたって列をなしているではありませんか。ラーメン一杯に正気の沙汰ではありません。そんな列に加わるほど酔狂でもないのでアッサリとターゲットを変更し、スタコラサッサとこちらまで歩いてやってきました。年寄りには結構な移動距離です。
お店はマンションの一階部分ですが、看板も暖簾もないのが特徴。以前は看板もあったとの情報をどこかのサイトで拝見しましたが、現在はありません。
営業しているか否かは店先に青い小さなバケツが吊るしてあるかどうかで判断します。こういうギミック、店主はなかなかのアイデアマンですね。
午後1時過ぎの到着でしたが、店先に行列はありません。ですが、青バケツがちゃんと出ています。まぁ、場所的に不便な立地ですからこんなもんなんですかね。待たずに済むのでむしろ助かります。
店先には検温器と消毒液。このところ生え際が心もとなくなってきたおでこを検温器にかざすと35.7℃。ほんとかよと思いながら手指を消毒します。
ガラッと戸を開けると店員さんがやってきて、席を準備するからお待ちをと言われ、はいと店外で待とうとすると「あ、こちらでお待ちを」と、いま私が立っているところから半歩右へ移動するよう促されます。
え? 他に待ち人もいないし、いま私が立ってるココとあなたご指定のソコ、どんだけの違いが? 首を傾げたくなりますが、まぁまぁと素直に従い、しばし待ちます。
ほどなく戸が開き、店員さんから体温は何度でしたか? 消毒は済ませましたか? と矢継ぎ早に詰められたのち、やっと店内へ案内されカウンター席へ。
中はカウンター5席と2人掛けテーブルが5組。卓上調味料の類は赤い一味? のみ。潔いです。コショウ大好き親父としては少々物足りないところですが。
本日は普通のラーメンを注文。あ、このお店では麺の硬さを聞かれませんでした。そこは非常にヨシ!
さして待つこともなくラーメン登場。
スープは真っ白の白濁豚骨。具材はネギが(ほんとに)ちょっぴり、キクラゲ少々、小さめのチャーシューが1枚と寂しいかぎり。
では、気を取り直してまずはスープから。
ズ、ズ、ズー。
うーむ、ほかでは食べたことのない感じ。豚骨なんだけど臭みがなく、少しトロリとしています。塩気はちょうどよく、濃過ぎず薄過ぎず。
お次は麺を。
ズル、ズル、ズルルー。
細過ぎない麺で柔らかめ。旨みもあり、ヤワ麺好きにはチョベリグ。
ひとしきり食べ終えてみて、好みというわけでもありませんが、味そのものにこれといって気になるところや嫌な感じはありません。
ないんだけど、一方で食事中もなんとなく落ち着かないし、食事後もお腹を満たしたという満足感が残らない。
いったいなぜなのか。
私より先に食べ終えたお客さんがお会計をする際、店員さんからマスクをするよう2回注意を受けていました。その人は1回目の注意ではピンとこず、2回目の注意で「ああ」と気付いて慌ててマスクをしていました。そういやグーグルマップの評価で、やたらとマスクマスクと言われるとのコメントが。
お店のルールはもちろん理解しますが、うっかり忘れたマスクを必ず付けるまで繰り返し注意するほど意地にならんでもええやろと。変に足止めさせるより、お会計済ませたらさっさと出ていくんですから、その方がよほど感染防止にも効果的な気もしますが。
最初に店前で待つときの立ち位置のことといい、ルールにカッチリ従わせることに血道をあげてなんとも融通やアドリブが効かないもんだなと思いつつ、ややもするとハラスメント的とも感じる微妙な空気がお客の満足度をスポイルしているのかもしれません。
ルール縛りと監視されているようなどこか重苦しい雰囲気で、ずいぶんと損をしているお店だなぁと感じずにはいられませんでした。何とももったいないことです。
ゆるくなってこの雰囲気なら、元はどんだけ緊張感があったのやら。考えただけでゲンナリ。
ごっつぁんでした。
↓ グーグルマップの「気取らない雰囲気のラーメン店」というキャッチがすべてを物語ります(笑)