中津市でお腹も満足し、およそ1時間ばかり車を走らせやってきたのは、昔からこのあたりでは有名な天ヶ瀬温泉です。本日は数あるお宿の中から、山荘天水の立ち寄り湯にお邪魔します。もうかれこれ20年以上前に一度だけ伺い、家族湯に入った記憶がありますが、今回は大きな露天の方に入ります。
しかし、こちらのお宿はずいぶんと敷地が広いですね。周囲は緑の木々が生い茂り、すばらしく自然豊かな環境です。
車を停めたところからしばらく石畳の上を歩いてやっとこお宿の入口。そこでお代(800円なり)を払い、またしばらく館内を歩いたかと思うと、いったん屋外に出ます。すると、そこから今度は上り階段。階段を上りきったかと思えば、さらにそこから坂を下ってやっと露天の入口です。ぜーぜー。いちいち歩きが長いですね。足腰の弱い年長者には、なかなかハードな温泉です。
扉を開け中に入ると、洗面台と脱衣かごがあります。
「ほう、ここで服を脱いでマッパになるのだな。」
いつものようにいそいそと服を脱ぎ、ダルダルの肉体を披露しながらガラッと引き戸を開けると、なんとそこからまた通路が続いているではありませんか。
いったい、いつになったら湯船やねん!
そこから先は通路がカーブしており、視界に湯船は見えません。あとどれくらいで湯に辿りつけるのかまったく予測がつかないため、仕方がないと今度はいったん脱いだ服をいそいそと着ます。せっかくマッパになったのに……。ションボリ。まぁ、ストリーキングが趣味や目的ではありませんからね。いや、ほんと。
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改めて湯船を目指しますが、靴は最初の入口で脱いでいますからすでに裸足です。足元の少しトゲトゲしたマットの上を、一歩あるくたびに足の裏に突き刺さります!
いでぇ!
ほうほうの体で通路を進むと、なんだ10メートルくらいで湯船じゃん。やっと辿り着きました。はぁ、ここまで長かった。
あら、ここにも脱衣カゴがあります。では、失礼して、今度こそ待ちに待ったマッパ全開で湯船につかります。安心してください、ちゃんとかかり湯はしてますよ。
湯船に肩までつかり、ここでおやじお約束のうなり声。
「あ゛ぁ゛〜」
泉質は単純泉、湯船はまぁまぁの広さ、温度は少しだけ熱めです。ツレ曰く、前回はもっとぬるめだったといいますから、日によって多少の差があるのでしょう。傍にイスがあり、そこから眺める先に大きな滝が流れているではありませんか。こんなシチュエーションはなかなかありません。
湯につかり、滝の音を聞き、木々の隙間から木洩れ陽をあびながら、プチ贅沢な時間を過ごしました。きょう、来てよかったよ。
ツレよ、また明日から仕事頑張ろうな。ほどほどに。