カーコンポ……。これがすでに死語……。
私の車は、新車購入からすでにウン十年。正しくは、昭和63年(1988年)2月に登録・購入したマシン(これまた死語)です。走行距離は、めでたく先日280,000キロを超えました。
私が若者の頃は何はなくともまずクルマ、女子とのデートの約束をとりつけるには絶対クルマ、クルマを持っていないやつは男子にあらずというくらい、とにもかくにもまずは「クルマ」が必須アイテムでした。
選ぶ車種も人それぞれでしたが、若者には大きくふた通りあったと思います。ひとつはハイソカー。クラウンやマークII、セドグロなんかです。もうひとつはスポーツカー。ZやRX-7、CR-Xなどの2シーター系(後席はあってもほぼ使えないやつを含む)やリトラライト系。2代目プレリュードもバカ売れでしたね。
で、本題のカーコンポ。最初に購入(1988年、お値段20万円)したのは、エマニエル夫人坊やのCMでおなじみのクラリオンCity Connectionです。テレビで使われたCM曲は、今でも鮮明に脳裏に焼きついています。あ、たまにアーノルド坊やと混同しているブログを見かけますが別人ですよ。今見ても、どちらも愛くるしい!
(左)アーノルド坊や (右)エマニエル坊や
このコンポ、黒ボディに赤いイルミのイカしたやつで上段に1dinサイズのカセットデッキ・ラジオチューナー(RD7000)、中段にハーフdinサイズのグライコ(E7000)、下段にもハーフdinサイズのパワーアンプの組み合わせでした。非常にメカメカしい出で立ちで、当時はボタンの数が多い=高性能の図式でしたからね。もっともこれらのボタンのうち、私が使っていたのは20%くらい。スピーカーも前後左右に付けたとはいえ、今考えれば高いですよねぇ。当時は喜んで使っていました。
(左)RD 7000 (右)デッキ+グライコ+パワーアンプの3段セット
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/j1058600198
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/r1054946588
当時のシティ・コネクション のCM曲がこちら。
ダン♪ ダン♩ あの娘とダンシンチュナイ♬
しかし、ときは流れすでにデジタルビッグウェーブの真っ只中。周りを見ても、カセット使ってるやつなんか一人もいません。このままでは時代に取り残される! とばかりに、特に不調もなかったエマニエル坊やに見切りをつけ、次に入手(2000年頃?、お値段10万ちょい?)したのは当時憧れのアルパイン。メーカー名からしてすでにかっこいい。ロゴもイカす。
それがこちら。それまでのブラックカラーから一転、シャレオツなシャンパンゴールドのスカしたやつ。もう見た目が時代の最先端! 上段にCD・ラジオチューナー(CDA7846j)、下段にMD・イコライザー(MDA5046)の組み合わせ。イコライザーのド派手な青いイルミが四六時中ピカピカビカビカ。当時は派手な演出がウケたんでしょうね。
しかし、わざわざCDをクルマに持ち込むことはほぼなく、99パーセントMDに落として聞いていました。そうそう、MDへのダビング時には、曲のタイトルをぽちぽち入力してました。
青い光の洪水状態! ピカピカビカビカ! でも、まだまだボタンは多い
https://aucview.aucfan.com/yahoo/q1028151236/
それからさらにときは流れ、いよいよMDプレーヤーの調子がおかしくなり、数年前から仕方なくBluetooth経由でFM電波を飛ばすFMトランスミッターを購入。ここで初めてスマホの音を飛ばすという技術のことを知りました。
そうか、時代はスマホなのか!
そして、迎えた今年2022年。ついに買いましたアルパインのDA! DAって何かって? ふふふ、ディスプレーオーディオ(DA7Z)なのでっす!
ひとこと、気に入った!
https://www.alpine.co.jp/products/displayaudio/DA7Z
こいつはすごいですよ。なんとタッチパネル!(アレ? 今やそれが普通?) 音もイイ! さすがスマホ連携を前提にした音づくり(だと思う)。同じスマホの音でもFMトランスミッターとは天地の差。しかも、いちいち有線でつなぐ必要なし。スマホを持った状態で乗り込めば、サクッと無線で自動接続です。曲名、アルバム名、アーティスト名も、果てはアルバムジャケット写真まで、ぜーんぶ勝手に表示されます。もうゴイスー。お値段5万3千円なり。
いやー、ホントにスゴイ時代になったもんです。あのテープが絡まって泣きながらイジェクトボタンを押したら、ビロビローって茶色いテープが中に引っかかって残ったときのションボリさよ。
とりあえず、現時点の技術も出尽くした感がありますかね。次はどんな製品が出るのか、今から楽しみです。その前に、いつまでこのクルマを走らせられるやら。