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ステアリングは時代とともに

 私がこれまで使ってきた車のパーツや用品について、ちょっと振り返ってみたいと思います。前回はカーコンポでしたが、今回はステアリングです。

 現在の私の車は、昭和63年式。新車で購入してからのワンオーナーです。
 ここ最近、と言っても、もうずいぶん前から車のステアリングにはエアバッグ機能が搭載されるようになりました。さらに、さまざまなコントロールスイッチが配置され、手元で操作するのが当たり前になっています。
 それらのこともあって、最近はステアリングを社外品に交換する人はほとんどいなくなったようです。以前はカー用品店に行けば当たり前のように壁に飾られていたモモやナルディ、パーソナル、イタルボランテなど、あまたのアフターパーツステアリングたちを今は見かけることがありません。
 そこで、車のチューンアップの第一歩といえば、なんといってもステアリング交換! の時代をザ・昭和のおっさんが振り返ります。



第1期 モモ  ニキ・ラウダ(35φ)

 80年代後期、これがノーマルから最初に交換したやつ。
 当時のモモは、プロレーシングドライバーの名前を冠した製品を多数リリースしており、これはそのうちの一つ。ニキ・ラウダは、レース中の事故により全身に大火傷を負いながらも復活を果たした名レーサーで、フェラーリF1のエースドライバーでした。
 製品は、シルバースポークにブラックレザーの組み合わせ。街のカー用品店で購入したものです。お店で見かけて一発で購入決定。もうデザインにシビレまくり! 現在の車を入手する前から、将来使うことを前提にステアリングだけを先に購入するほどの入れ込み様でした。
 握りはまん丸で太め、グリップ裏面に凸凹はありません。残念ながら、操作性はあまりよいとはいえませんでした。(今も所有していますが、どこにしまったやら)

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               スポーク部にサイン入り


https://aucfree.com/items/492112928

 

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                 ニキ・ラウダ

https://yahoo.jp/jfXCua

 

 

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第2期 モモ  ヴェローチェ・レーシング(32φ)

 90年代半ばになると、それまでにない異形ステアリングが登場します。それがこれ。
 それまでステアリングといえば、握りは円形(裏面に凸凹はあっても)しかなかったところに、いきなりのコレです。
 店頭で見た瞬間、なんだこれは! グリップ部は楕円形、しかもその太さが握る位置によって異なるではありませんか。
 スゲェ、使ってみたい! これはもう使うしかない! ならば買うしかない! とばかりにお金を握りしめて購入です。まんまとモモの術中にはまっています。

 見た目の期待どおり、操作性はそれまでのニキ・ラウダを上回るものでした。32φというサイズもこれが初めて。私の車にはパワステが付いていませんが、特に気になることもありませんでした。

 

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       見た目は真っ黒。イエローのロゴがひときわイカ

 

VELOCE RACING 320mm(V-2)

 

 

 

第3期 ナルディ  クラシック(33φ)

 ついにここで来ました。モモと並び称されるもうひとつの雄、ナルディの登場です。
 当時のステアリングメーカーといえば、やはりモモとナルディが2大巨頭。
 それまで、モモ →  モモときたからには、一度はナルディも使ってみたいという衝動に駆られ、購入しましたのがこちら。ナルディといえばこれしかない、クラシックです。
 ヘアライン仕上げのシルバースポークにブラックレザー。握りは細めで、裏面に凸凹あり。
 操作性ですが、切り返しの速さ・扱いやすさはモモ・ヴェローチェを上回ります。いま思い返しても、とてもいいステアリングです。レザーの質感も、モモとはまた異なります。


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FET|NARDI|CLASSIC :: LEATHER

 

 

第4期 モモ  model07(35φ)

 ある日、カー用品店を物色していたところ、いきなり私の目に飛び込んできたのがこれ。
 ナニコレ? めちゃくちゃかっこいい! はい、買う! とばかりに、一目惚れしたのがモモ のmodel 07です。
 このスポークの丸い肉抜き穴がクラシカルで最高にイカす! これよこれ! 求めていたのはこれ! しかも、ディープコーンでステアリングが手前にくるのもいい。センターを示す黄色いアクセントもマニア心をくすぐります。
 握りは円形(裏面に凸凹なし)で太め(ラウダよりも少し細めだったかな?)、ステアリング自体が手前にくるのはとても良かったのですが、グリップがまん丸で操作性そのものは今ひとつでした。

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           もう見た目最高! ザ・ステアリング!

 

Mod. 07 - MOMO

 

 

第5期 モモ   COMMANDO 2R(32φ)

 時は流れ、ステアリングは完全な円形という常識を覆すものが登場します。これもそのうちの一つ、モモのコマンドーです。
 そこまで激しくはないですが、いわゆるDシェイプと呼ばれる形状。グリップは楕円形、握りの太さが位置によって異なるのはヴェローチェと似ています。また、一部にメッシュレザーがあしらわれています。
 ステアリングセンターが中心位置ではなく少し下に偏心していますが、小径のためメーターを見やすくする工夫なのかもしれません。操作していて、特に気になることもありません。
 これだけは一目惚れというわけではなく、なんとなく交換したいなぁと思って探していて、なんとなく購入という、なんとなくなモデルです。しかしながら、操作性は気に入っています。現在も使用中なり。

https://www.momojapan.com/_src/11754/c-73_comando2r_ar.png?v=1661563337333

      どことなくマッチョなスタイル

 

https://www.momojapan.com/_src/11754/c-73_comando2r_ar.png?v=1661563337333




 いかがでしたでしょうか。
 当時のノーマルステアリングは、現代と違いどれもこれもぼってりとしたデザインで、しかも致命的に直径が大きかったので、ステアリング=交換するものという認識しかありませんでした。今の車を手放して現代の車に乗り換えるようなことがあれば、もう交換ステアリングとも縁がなくなるかもしれません。

 

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