塚原の里で地鶏焼きを食らい、向かうはすぐそばにある塚原温泉火口乃泉(かこうのいずみ)です。
塚原温泉の歴史は古く、12世紀の平安時代に開湯したと伝えられているそうです。現在は立ち寄り湯の施設しかありませんが、かつてはこの地に三軒の旅館があったとのこと。
公式ホームページによると、塚原温泉は強酸性の湯で鉄イオンの多さ全国1位、酸性度の強さ全国2位、アルミニウムイオンの多さ全国2位、そして日本3大薬湯の一つとあり、全国的にも珍しい泉質を持つ貴重な温泉だそう。
ほほう、そこまですんごい湯ならこれは楽しみです。
湯船は男女別に内湯と露天、そして家族風呂がいくつか。今回は露天入浴のみ600円をチョイス。受付でお金を払い、少し歩いて露天へ。
扉を開けるといきなり脱衣所。
さてさて湯船はと。
狭っ!
これは狭いっすね〜。
男が5人くらい入るとお腹いっぱいだなこりゃ。
すでに先客が3人いますから、私と先輩これで5人。
これ以上の来客がないことを祈りつつ、
ザブーン! ♨️
って、熱っついのコレ!
体感43℃くらいか。
湯は少し緑がかった感じで激しい濁りはなし。硫黄臭が漂います。
循環・ろ過・沸かし・加水などは一切していないかけ流しの温泉で、泉質から石けん、シャンプーは使えないそうです。
先客たちは1人あがり、2人あがり、しかし3人目が粘っており、なかなかあがりません。最後発の我々もすでに30分近く入っていますから、さらに長時間いるということ。このおっさんも粘るなぁ。
やっと3人目があがったかと思いきや、入れ替わりの人が登場。さらに続け様にもう1人。どうやらきょうは貸切とはいかないようです。
塚原温泉は秋田の玉川、山形の蔵王とともに「日本三大酸性泉」と呼ばれるpH(ペーハー)値約1.5の強い酸性(レモンやカボスよりはるかに酸性が強い)の湯。
通常、温泉の泉質は「単純泉」や「ナトリウム塩化物泉」など短いものですが、ここは「酸性-含硫黄・鉄・アルミニウム-カルシウム-硫酸塩泉」とえらく長い名前。それだ多くの成分を含んだ貴重な温泉で、浸かり・乾かしを繰り返しながらの入浴が効果的だそうです。
帰路につき、その日の夜は自宅で入浴して就寝。明朝、出勤前にシャワーを浴びようとしたところ、驚いたことに顔や手にまだ硫黄のかおりが残っていました。それだけ成分が強い湯だったということでしょう。
温泉、ごっつぁんでした。