きょうはどこへ行こうか

ばるすーでGO!

東浜ラーメン(福岡市東区)

 つい先日、拙ブログ最多登場を誇る“麺といえばカタ!”がデフォの“イキリのK”(注:会社の同僚)と会う機会があり、顔を合わせるなり開口一番彼から「いったい最近のばるすーブログはどうなっているのか! 自分が登場しないのは百歩譲るとして、豚骨ラーメン記事がほとんどないではないか! ぬるい観光記や温泉ネタばかり書きおって!」と激しく叱責され、詰められるハメに。
 ならば見ておれ、今回から怒涛の豚骨ネタ三連発じゃい。

 つーことで、やってまいりましたのは久しぶりの博多の街。
 今回のターゲットはこちら、東浜ラーメン。
 過去に一度伺ったのですが、そのときはなんとお休み。今回が2度目のチャレンジです。ネットでそのビジュアルを見る限り、かなり私の好みと推察。イヤでも期待が高まります。

正面看板には服部商店とある



 お店は福岡市東区というところにあり、最寄り駅は福岡市営地下鉄箱崎宮前。すぐそばには県下でも有名な筥崎宮(前述の駅名とは字が異なる)という神社があり、同神社のパワーなのか蒙古襲来の折には神風が吹いて敵を退散させたことから勝負の神様と言われ、福岡ソフトバンクホークスアビスパ福岡などのプロスポーツチームが毎年必勝祈願に訪れることでも知られています。

店先の通りは、近くの工場に出入りするトラックなどの大型車両の往来が激しい



 東浜ラーメンは、ネット情報によれば1955年創業。そして、なんと午前8時からの営業だそう。きょうは10時の訪問ですが、先客がすでにお一人。
 メニューは至ってシンプルでラーメン、ごはん、替玉のみ。もうここで私のハートをわしづかみ。やれチャーハンだ、やれ明太ご飯だ、やれ高菜ラーメンだとイマドキ豚骨*1店のようにゴテゴテしておらず、非常に好感が持てます。
 今回はラーメン(大盛)を注文。あ、当然ながら麺の硬さなんぞ聞かれやしません。期待どおりの展開にほくそ笑みながらしばし待ちます。

店内風景



 店内はメニュー同様至ってシンプル。カウンター席のみの造りで、およそ15席。私の好みを絵に描いたようなイニシエ豚骨*2店の佇まいです。卓上には取り放題の高菜がありますが、辛子高菜ではない普通のタイプ。ご飯用なのでしょう。
 席上からは、大将がラーメンを作る様がよく見えます。丼に元ダレ、脂、スープを注ぎ、麺をほぐして釜に投入、そして湯切りからドンブリへ。チャーシューとネギを乗せて流れるように完成。

 そしてラーメン到着。

ラーメン(大盛)



 思いのほか白濁したスープ。表面にはすでに薄っすらと脂が膜を張っています。
 では、いただきます。

 まずはスープから。

白濁したスープ



 ズズズ、ず、ず、ず。

 アレ?

 なんか想像と違う。
 かなりクリーミーなスープ。
 あまり得意ではないタイプです!
 そしてやや塩分が強め。

 しかもこのスープ、熱い。かなり熱い。いや熱過ぎる。
 よくラーメン店の口コミでスープがぬるくてダメなんてコメント見ますけど、気持ちぬるいくらいでちょうどよいのです。

 気を取り直して、お次は麺。

中細ストレート麺



 ずずる、ズルズル、ズルるのル。

 中細でよい感じ。硬さ、味ともに申し分なし。
 これはうまい麺です。

 チャーシューは脂っぽくない、良い意味で少しパサついたタイプ。ギトついておらず、これも好み。

チャーシューは小ぶりだがうまい



 食べ終え、そろそろお勘定をと思っていたところに男性客が入店し、いきなり「ラーメンとごはん、ラーメンバリカタ!」と乱暴にオーダーしたのを目の当たりにし、ただでさえ残念な気分にさらに追い討ちをかけられることに。

想像とはかなり違う味だった



 今回、事前に見ていたビジュアルからかなり期待値が高く、もしかしたら博多で一番うまいラーメンなのではないか、大絶賛の嵐のブログを書けるのではないかと勝手に盛り上がっていたのですが、残念ながら私の好みとは合わず。
 とんこつ王国・福岡の総本山であるはずの博多の街で、未だどストライクラーメンには出会えないまま。今後に期待です。

 ごっつぁんでした。




*1:黒T、バンダナ、腕組みという三種の神器を持つラーメン店が提供する豚骨ラーメン。脂多めで強目の味であることが多い。麺の硬さを聞いてくるのが特徴

*2:白い料理人服、店主が無愛想、創業40年以上という三種の神器を持つラーメン店が提供する豚骨ラーメン。角がとれた奥深い味であることが多い。麺の硬さは聞いてこない。まれにイマドキ豚骨店がこの白装束スタイルを取り入れ、偽装していることがあるので注意が必要