天気も今ひとつな日曜日のきょうは、福岡県は筑豊地方と呼ばれるエリアの都市・直方市へとやってまりました。一昨日から上喉頭炎を患い、水分以外ほとんど何も口にしていない状態でしたが、今朝から劇的に回復してきたので街ブラを兼ねて宿題店だった人気ラーメン店を訪問します。病み上がりにラーメンというのも、いかがなものかとは思いますが。
お店に到着したのは午後2時過ぎ。空席もあったので入店します。店舗はカウンター7席のみの小さなもの。敷地全体がちょっとした屋台村のような雰囲気で、いくつかの店舗が寄り合う形での営業スタイルのようです。
東洋軒は、元は北九州市小倉北区にあった同名店がルーツでそちらが元祖。創業昭和37年で、2021年6月に惜しまれながら閉店しました(しかし、2023年1月に別の人物が復活させています)。私は小倉の本店もここ直方店も過去に2回くらいお邪魔していますが、味の記憶は残っていませんので初見のつもりでいただきます。病み上がりであるにもかかわらず、いきなりワンタン麺大盛をチョイス。まったく我ながら悪い癖です。これがのちに災いとなるのですが。
オーダーすると最後に店員さんから「麺の硬さは?」と聞かれ、ちょっとびっくり。あれ? 麺の硬さを聞いてくる? 東洋軒てそんなお店だったの? 北九州の老舗ラーメン店らしくないスタイルです。まぁ、仕方なく普段どおり「普通」をチョイス。しばし待ちます。
この待っている間、少し面白いことに気付きました。
私の注文後も新たにお客さんが来店し、同じように麺の硬さを聞かれていたんですが、これがなんと全員が「普通」をチョイスしたのです。
うれしいじゃありませんか!
自分を含めて数組だけのことですが、それでもあの大砲ラーメンで味わった「カタ カタ カタ バリカタ カタ」のカタメン教の経典に苦しめられたことを思えば、こんなにうれしいことはありません。つーか、初めからそんなの聞かなくていんじゃね? 仮にも北九州発祥の老舗店でしょうに、と思わずにはいられません。
そんなこんなで待っているとラーメン到着。では、いただきまんねやわ。
う、見た瞬間、どんぶり内のスープが少ない感じ。
まぁ、いい。ではまずはスープから。
ズ、ズ、ズ、ズズー。
う、少しばかりしょっぱいな!
塩気が舌にビリビリくーるー!
これ、通常ならそこまで塩気を感じないと思いますが、喉の痛みから数日間まともに食事をしていない状態でのラーメンスープでしたから、普段以上に舌が刺激に対して過敏になっていたんだと思います。
しかし人間、一度感覚がリセットされると新たな発見があるものです。もちろん健康が一番なんですけど。
お次は硬さ普通で頼んだ麺をば。
ず、ずる、ズルズルー。
最近では珍しい中太麺で、気持ち固いかなという印象。食べごたえは十分。
ワンタンは、薄くて大きめなものがゴーロゴロ。スープは少しとろみがあり、初めこそ塩分を感じましたが、あとはそれほどでもありません。
見た目はクラシカルでおとなしいのですが、食べると決して薄味ではありませんでした。とはいえ、全体的に攻めてる感はなく、昔ながらのとんこつという感じでした。
イマドキ豚骨*1に比べればはるかに好きなタイプですが、残念ながら私のストライクゾーンからは少し外れているようです。
完全とはいえない体調のきょうは、大盛はやり過ぎでした。しんどー。
ごちそうさまでした。