クルマが好きなくせに、運転するのはそんなに好きではない私。加齢とともに、ただ単にシンドくて面倒になってきただけですが。さて、そうは言っても目的が温泉となれば話は別。本日は遠路はるばる、ここ大分県別府市まで日帰り入浴のためにやってまいりました。
九州の温泉人気エリアとして、やれ湯布院だのやれ黒川だのと言われて久しいですが、私のような古くさい純九州人に言わせれば、やはり温泉地としては別府が最高! 別府が至高! 別府が王道! なのです。
今回お邪魔するのは、別府八湯のうち鉄輪温泉エリアにあるひょうたん温泉。前回ご紹介した鳴門うどんから、ほど近いところにあります。
ひょうたん温泉は、旅館やホテルなどではなく日帰り入浴に特化した温浴施設で、歴史は古く創業は大正11年とのこと。現在の施設は新しいものですが、館内には往時の施設や入浴者の写真が多く飾られており、今も昔も温泉は人々の心をガッチリ掴んで離さないのがよく分かります。私もそんな温泉に魅入られたおっさんの一人です。
また、ここは温泉施設として日本で唯一ミシュラン三つ星に認定されているとのことで、確かに私が訪れたときも外国人のお客さんが結構いらっしゃいましたね。
泉質はナトリウム塩化物泉で、源泉掛け流し100%とのこと。温度調整は加水するわけではなく、竹に源泉を滴らせて温度を下げる「湯雨竹®︎」(ゆめたけ)なる技術を導入しているそう。なんだかよく分かりませんが、すごいんでしょう(同じような方式を導入している温泉は、ほかにもあると思います)。なんでも、100℃の熱湯がほんの数秒で40℃台まで下がるそうなり。
能書きはこれくらいにして、ではさっそく突撃です。
まずは入口の券売機でチケット(大人880円)を購入。靴を専用のロッカーにしまい、その鍵と購入したチケットを受付に渡すと、浴場用のロッカーキーを渡されます。その番号のロッカーを使うという仕組みです。
浴場に向かう途中、ちょっとした広場に出ると温泉卵の販売や甘味処、別棟にはレストランなどがあります。入浴の前後には、これらの施設で楽しめそうです。
では、例によっていそいそと衣服を脱ぎ捨てマッパになり、いざ行かん、至福の露天風呂へ。
屋内岩風呂(公式HPより)
脱衣所から階段を数段降りたところが浴場です。
まず、屋内には岩風呂、檜風呂、ひょうたん型と大きな湯船が三つ。それぞれ温度が微妙に異なり、岩風呂がもっともぬるめでひょうたん型がもっとも熱め。中でも岩風呂が一番サイズが大きく、温度も低いことから長湯にはもってこい。
瀧湯(公式HPより)
ひととおり順番に入浴したのち、今度は打たせ湯へ。ここでは瀧湯と呼んでいるようです。男湯では計19本の筒があり、それぞれおよそ2.5メートルくらい上から勢いよく湯が落ちてきます。首や肩へと言いたいところですが、まずはお約束の頭頂部へドン! 結構な衝撃です。お次は、長らく痛めていてなかなか治らない両肩と二の腕へ。打たせ湯も、あまり長時間やっていると結構疲れますな。
露天風呂(公式HPより)
最後は、おっさんお待ちかねの露天岩風呂へ。
数ある湯船の中ではもっとも大きなサイズです。街中の施設ですから眺望は望むべくもありませんが、青い空と生い茂る緑の木々がしばし時間を忘れさせてくれます。
お客さんは結構いましたが、湯船の数も多く、それほど窮屈に感じることはありませんでした。別府に宿泊してホテルやお宿の大きな風呂を存分に楽しんだ人にはあまり需要はないかもしれませんが、私のような日帰りニーズにはなかなか楽しめるところかと思います。
温泉、ごっつぁんでした。