皆様、本年も当ブログをどうぞよろしくお願いいたします。
新春第一発目のネタは、半ばラーメンブログと化している当ブログですから、やはりラーメンネタをぶっ込んでいきたいと思います。正月らしくなくてすみません!
なお、記事は昨年末に執筆したものです。
年の瀬も押し迫る中、今回はこちら久留米発祥として有名な大砲ラーメン天神今泉店へとやってまいりました。結構前に一度お邪魔したことがありますが、味の記憶はまったく残っていないため、初見のつもりでいただきます。
時間は午後2時を少し回っていますが、外に5〜6人の行列。中にも列が見えます(入店して分かったことですが、コロナ対策のためカウンター席を一つ飛ばしで案内していた模様。お店も大変ですね)。
やっとこさ入店し、券売機で昔ラーメンなる品(普通盛850円)を購入。麺の硬さを聞かれたため、当然「普通」を選択、しばし待ちます。
店員さんは黒T(背中にでっかく縦書きで「ラーメン侍」との白抜き文字が! ナンダソレ?)に黒バンダナ。私の中で不穏な予感がきょうもスロットルオン!
↓ ラーメン侍とはコレだ!
待っている間、他のお客さんの新規注文や替玉の麺の硬さオーダーが嫌でも耳に入ってきます。これが聞いていると何気にすごいことに。
カタ、カタ、カタ、カタ、バリカタ、カタ、カタ、バリカタ、カタ、カタ、カタ、バリカタ、カタ、カタとまぁこんな具合。
もうみんなカタメンの呪いか魔法か、あるいは集団催眠にでもかかっているのではないかと疑いたくなるレベル。(カタメン6、バリカタ3、普通1未満、ヤワ皆無の印象)
ここまで「普通」の需要がないんじゃ、もはや「普通」が普通じゃありません。
もう「普通」なんて選択肢いらなくね?
ギリギリと悔しさに唇を噛み締めながらラーメンを待っていると、私の対面席の40歳前後と思しき男性がなんと「普通」を注文! 私以外で初めて聞く「普通」! おお同志よ、スゲーうれしい! あまりのうれしさにその男性の横にツカツカと歩み寄り、思わずガッチリ肩を組むところでした。
※ 麺の硬さに関する大砲ラーメン社長の見解はこちら↓
妄想はそれくらいにして、さぁやってまいりました昔ラーメン。
どのへんが昔なのかよくわかりません。
ネギ、チャーシュー2枚、海苔、たまご、シナチク、揚玉のラインナップです。
では、いただきます。
ズルズルズーのずーるずるー。
…………
えっと、普通です……。 あ、麺の硬さじゃなくてラーメンが。
特にクセのない普通のとんこつラーメンです。
先日いただいた同じ久留米発祥のラーメンである清陽軒で感じた甘ったるさはありません。なくていいけど。
スープは、写真ではコッテリに見えますが実際にはそうでもなく、ギトギトコテコテが苦手な私でも大丈夫なくらい。
麺は、細〜中太で旨味もあります。
アレ? でも、味の記憶が残りそうにないな。
なんでだ?
ああ、刺さるものがないからか。
昔ラーメンという商品名だったけど、昔というよりどちらかといえばこりゃイマドキ豚骨*1かな。いや、それともまた違うか。
最近、個人が一つの店舗でやっているお店とチェーン化してたくさんの系列店舗で商品を提供しているお店とでは、こうも受ける味の印象が違うものかと思うようになりました。
企画・管理され、どの店舗であっても味にブレがないというのは素晴らしいことですが、その一方で「ここでなければ食べられない味」ではなくなり、その結果、そのラーメンが元来持っていたはずの個性や特徴が薄れていくものなのか? と感じています。(なお、大砲ラーメンのスープは工場生産ではなく、店舗ごとに仕込んでいるとのこと)
お店を出てすぐの角を曲がれば、こんなディープな雰囲気のレトロなビルがあります。大通りから一本脇に入っただけでもう別世界。これが天神界隈のおもしろいところ。あ、別に危険はありませんよ。